将棋とコンピュータ

プロの将棋士(竜王)と将棋ソフトを組み込んだコンピュータとの戦いが行われその模様がテレビで放映された(4月21日NHK BS放送)。手に汗握る程の緊迫した戦いでコンピュータによる人工知能の進化がここまできているのかとビックリさせられた。幸にして最後はプロ棋士が勝利したが極近いうちにコンピュータが勝つであろう事を十分に予感させるほどの戦いであった。将棋の世界で「竜王」と言えば日本で一番強い将棋士のタイトルである。そのため将棋ファンは人間の勝ちを信じ、コンピュータに是が非でも負けて欲しくないという思いが伝わってくる。面白いのは「負けて欲しくない」という表現の裏には「ひょっとしたら負けるかも知れない」という一種の不安や畏怖の念が感じ取れる。それは少なくとも人間様がコンピュータ如きにやられてしまってはこの先の時代が極めて無味乾燥した無機質の世界に変わってしまうかも知れないことへの漠然とした恐怖感である。しかし考えてみると既に現代がじわりじわりとコンピュータの世界に冒されつつあるような気がするのだが如何であろうか。一日のあらゆる行動がコンピュータの世界でコントロールされている。やたらとあちらこちらから電子音が鳴り、ちょっと間違ったことをするととんでもない脅しにあってしまう。駅で切符を買っても、自動切符販売機はやたらとピッピッピッと音を出して人の行動をせつく。ホームで電車を待っていてもコンピュータが作り出した無機質なアナウンスが人の行動を指図する。偶にかかってくる電話に出ると何を言っても反応のない一方的な電話。正誤の判断もなく情報はインターネットを駆けめぐる、銀行で自分のお金を卸すのにコンピュータに指示され、あげくはコンピュータに見張られ緊張感が走る。パソコン位は自分のコントロール下に有ると思っていたが何もしていないのにあたかもパソコンが爆発でもしそうなメッセージ。何をするのもID? パスワード?と聞いてくる。そんなもの幾つも憶えてなんかいられるわけないではないか!!!!!!!!!!!!!。 我がコンピュータもハードディスクのクラッシュでとんでもない仕打ちを受けている。コンピュータから離れたいが離れられない現代の社会。この先何とか人間らしい生活をするにはどうしたら良いのだろうか・・・・・・・・・・。それは人間の情緒の世界をもっと大事にすることであろうか。美を美として感じ取れる力。それが情緒である。これぞ人間の世界である。コンピュータにはきっと為し得ない世界であろう。やはりコンピュータには負けたくない。

春寒の中でゴルフ

今週はとても寒い日々が続いたが桜前線はどんどん北上し東北地方が今満開とのこと。まさしく春の季語である春寒(はるさむ)と言う言葉がピッタリの今週であったが春の長閑さとはかけ離れた寒さは年寄りには身に応える。そんな中以前務めていた会社の友人達と広島へゴルフの一泊旅行をしてきた。広島到着後ゴルフ場へ直行してプレイし、翌日も同じゴルフ場でプレイして直ぐに飛行機で羽田に戻るという結構年寄りにはハードな計画である。残念ながら2日間とも生憎の冷たい雨に見舞われ自らのスコアの悪さの言い訳には都合は良かったが寒さだけは一層身に凍みてしまった。夜は夜で久しぶりの酒宴に痛飲し翌日は二日酔いも言い訳に付け加える始末。言い訳の数が増えるのはやはり歳のせいか。春寒の情緒的季節感を感ずる事も出来ずいまアチラこちらに筋肉痛が走る。

昭和ジャズ喫茶伝説

これは最近読んだ本のタイトルである。著者は平岡正明氏と言う。初めて知った名前だが著者紹介に思想・文化全域を批評対象とした評論家であると書いてある。学生時代は大変な左翼活動家であったらしくそのためか大学を中退している。1960年代〜1970年代頃における自身の思想的活動にジャズ喫茶が深く関わっており当時の世情や風俗を交えながら自身が訪れた多くのジャズ喫茶の想い出を可成り直裁的文章で小気味よく綴っている。著者の年齢は私より2歳年上だが同時代に青春を謳歌(?)してきた者にとって読んでいてとても面白い。今の時代にジャズ喫茶は流行らないであろうが当時はジャズ喫茶に出入りすることが何となく時代の裏を行く格好良さがあり取り分け左翼かぶれの若者がアングラ的活動の拠点として入り浸りするような負のイメージが漂う感じがあった。私と言えば当時は完全なるノンポリ組で学生運動に与することは一切無く貧乏学生としてカントリー&ウエスタンのバンド活動に勤しんでいた。もちろんジャズ喫茶に出入りするほどの時間的余裕も経済的余裕もなくもっと違った陽のイメージの世界で青春を楽しんでいた。しかしこの本に書かれているジャズ喫茶の雰囲気は当時の世相や風俗を懐かしく思い出させてくれる。ジャズ喫茶で聴いた多くのジャズについて評論も書かれているが押しつけ的な評論は感じられずジャズのソウル的雰囲気が左翼的雰囲気とあたかも一致してしまいそうな面白ささえ感じるのである。しかしこの方は大変な記憶力を持っておられるようで何処のジャズ喫茶で何を聞き其処にはどんなオーディオ装置があったかまで書かれている。不思議な評論家である。最近にしては珍しく気に入った本である。


コンピュータがクラッシュ ショック!

コンピュータに外付けにして活用していたハードディスク(160G)がクラッシュしてしまった。多くは写真情報を格納していたが全てがダメになってしまった。過去に撮り溜めたフィルムによる写真は再度スキャニングすることで復活させることは可能だがディジタルカメラで撮り溜めたものは回復できない。もちろん業者に頼んで復活回復させる手立てはあるが、調べてみると極めて高額の費用が発生し年金生活者にはとても払える金額ではない。幸にして一部のデータはDVDにバックアップしてあったが多くはバックアップされていない。ショック!ショック!ショック!。食事が喉に通らないほどのショックである。日頃の怠慢がこの結果を招いたと反省し急ぎ新たにハードディスクを買い込みRAID方式(400G/400Gでパーティション。バックアップは自動)でバックアップする体制に改めた。今は写真フィルムを再度スキャニングする日々が続いている。完了するのに恐らくこの先一年は優にかかりそうである。

金沢文庫 称名寺の桜

桜の季節は毎年ながらどういう訳か気持に焦りが出てきます。桜の花の儚さがそうさせるのでしょうか。散りゆく前に見事な桜の花をこの目で見届けたい。何とかカメラにも収めておきたい。一日に過ぎればあったという間に散りゆく桜。桜の花の潔さに自らの人生をダブらせながら毎年恙(つつが)なく桜を愛でることの嬉しさがついつい感傷的にさせてしまうのだろうか。そんな思いで桜を求め久しぶりに近くの金沢文庫称名寺にでかけてみた。花の盛りは過ぎていたが散りゆく桜とお寺のマッチングがよろしいのか日本人の心を揺さぶるような風情を感じさせてくれた。


花の色は  移りにけりな  いたづらに

我が身世にふる  ながめせし間に

        小野小町(おののこまち)








桜が満開!!!

今日は実に暖かい一日でした。まさしく春爛漫の陽気です。家の近くの公園の桜は満開でした。


世の中に  たえてさくらの  なかりせば

春の心は  のどけからまし

    在原業平


眼に入る孫を連れてのお花見の光景が春の長閑さを一層感じさせます。この公園には芝桜やチューリップも満開の状態でした。明日はどうやら雨模様で花冷えの天気になるとのこと。さくらには何とか耐えて咲き続けて欲しいと願うのは私だけだろうか。